会えないわが子思い、涙…

宮城県石巻市の震災遺構・大川小でともされた竹あかり=11日午後6時7分

 東日本大震災の津波で児童・教職員計84人が死亡、行方不明となった宮城県石巻市の旧大川小では11日、慰霊法要が開かれ、集まった遺族が会えなくなったわが子を思い浮かべ、涙を流した。

 法要では、地震が発生した午後2時46分に黙とうをささげた。小学2年生の息子を亡くした遺族会の会長永沼由美子さん(55)はあいさつで「いってらっしゃいという言葉が、宙に浮いたままの15年だった」と無念さをにじませ、「また明日から日常を頑張って生きていくことが供養になると信じている」と語った。

 震災遺構となった校舎には午前中から多くの人が訪れ、献花台に花を手向けた。「語り部」として来訪者に震災当時の様子を話す遺族の姿も。

 5年生だった次女千聖さん=当時(11)=を亡くした紫桃隆洋さん(61)は劣化が進む校舎の保存活動をしており「数十年先まで記憶をつなぐことが次の命を守る防災になる。これが親としてしてあげられることだ」と話した。

 日没後には校舎近くで、震災当時の在校児童数と同じ108本の竹灯籠に明かりをともした。

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