亡き人悼み、継承誓う

福島県双葉町の海沿いにある表示。この先は帰還困難区域で、立ち入ることはできなかった=10日午前

 2万2千人を超える犠牲者が出た2011年の東日本大震災は11日、発生から15年となった。被災地では遺族らが亡き人に手を合わせ、戦後最悪の自然災害の教訓を継承する決意を新たにした。まちづくりやなりわい再建の遅れ、人口減などの課題が露呈。福島では、原発事故によって今も約2万3千人が県内外に避難している。

 津波で行方不明となり、23年に見つかった骨片から昨年身元が判明した岩手県山田町の山根捺星さん=当時(6)=の両親と兄は、発見場所に近い宮城県気仙沼市の海岸で捺星さんを悼んだ。母千弓さん(49)は骨つぼを胸に「よくここにたどり着いた、頑張ったねと思う。これからは一緒に迎えられる」と思いをはせた。

 津波で児童・教職員計84人が犠牲になった宮城県石巻市の旧大川小には早朝から遺族が訪れて大切な人をしのんだ。次女千聖さん=当時(11)=を亡くした紫桃隆洋さん(61)は、劣化が進む校舎の保存や伝承活動を続ける。「数十年先まで記憶をつなぐことが次の命を守る防災になる。これが親としてしてあげられることだ」

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