「死刑執行も気晴れず」4割

記者会見する研究チームの松井豊筑波大名誉教授(中央)ら=10日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ

 オウム真理教による事件の被害者支援に取り組む「オウム真理教犯罪被害者支援機構」は10日、被害者や家族らを対象に心境や健康状態などを調査するアンケート結果を公表した。2018年の松本智津夫元死刑囚ら幹部の死刑執行について約4割が「執行されても気が晴れなかった」とし、被害者の多くが心身の不調が続いていると訴えた。

 調査は1995年3月の地下鉄サリン事件から30年が経過したことを受けたもので、2014年に続き2回目。連絡先を把握する約千人に回答用紙を郵送し、被害者276人や家族ら計323人から回答があった。

 今回新たに質問項目に加わった松本元死刑囚らの刑執行について、被害者の41%が「気が晴れなかった」と回答。73%がオウムの後継団体を解散させてほしいとした。

 心身の状態を尋ねる項目では、48%が「地下鉄や事件現場に近づくことに恐怖を感じる」、45%が「事件に触れるのを避ける」としており、事件への根強い忌避感がうかがえた。

 被害者が今後望む支援は「マスコミの継続的な報道」が40%で最も多かった。

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