イラン周辺国から政府のチャーター機で退避してきた邦人ら281人が10日早朝に成田空港に到着した。ホテルから出られず、ミサイルやアラートの音でたたき起こされる日々を「先が見えない恐怖があった」と振り返り、無事の帰国を喜んだ。カタールの首都、ドーハで知り合った日本人約180人はチャットグループで情報交換し、励まし合っていたという。
友人とイタリア旅行に向かっていた神奈川県海老名市の大学生前島陸斗さん(22)はカタールで2月28日から足止めされていた。スマートフォンにアラート画面が何度もアラビア語などで表示されたが「ミサイル関連のものとしか分からず不安だった」と疲れた表情で話した。「ボン!」と花火のような音が聞こえることもあった。
卒業旅行でスペインを訪れる予定だった横浜市の大学4年志水里沙さん(22)と森花織さん(22)も乗り継ぎだけのはずだったドーハのホテルに滞在。「1カ月ほど戦闘が続くという報道もあって先が見えなかった」「家族に『ただいま』と元気な顔を見せたい」と話した。