米科学誌が毎年発表する人類滅亡までの残り時間「終末時計」決定を担うダニエル・ホルツ米シカゴ大教授は9日、長崎市の鈴木史朗市長と面会し、国際情勢が緊迫化する中、被爆地から核兵器の非人道性を発信していくことが重要との認識で一致した。
面会は長崎市役所で実施。鈴木氏は核を巡る世界各国の情勢が厳しさを増していると指摘。ホルツ氏は「人々が(原爆投下の歴史を)忘れつつある今こそ、長崎が持つ全てを使って世界に思い出させることがより大切だ」と応じた。
市によると、鈴木氏は昨年4~5月の訪米時、ホルツ氏と会って長崎訪問を呼びかけていた。
米科学誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ」は今年1月、核兵器の脅威増大などを理由に挙げ、人類滅亡までの残り時間を過去最短の「85秒」と発表した。残り時間は、ホルツ氏が委員長を務める同誌の科学・安全保障委員会が、ノーベル賞受賞者らを含む別の委員会と協議し決定している。