レールのゆがみや周囲の状況を点検する保線作業の負担を減らそうと、公益財団法人鉄道総合技術研究所(鉄道総研)が作業を支援するアプリを開発した。低コストで導入でき、点検結果のばらつき解消が見込める。資金難と人手不足に苦しむ地方鉄道の路線維持への貢献が期待され、複数の事業者が試験的な利用を進めている。
1月、静岡県の天竜浜名湖鉄道(天浜線)。朝の営業列車に乗った係員が週1回の巡視作業のためにスマートフォンを先頭車両の窓に取り付け、動画撮影を始めた。昨年完成したアプリ「トレインパトローラー」を試験的に使い、揺れ具合や画像からレールのゆがみなどのデータを数値化して収集している。