厚生労働省は6日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った2種類の再生医療等製品の製造販売を、条件と期限付きで承認した。重症心不全を対象にした「リハート」と、パーキンソン病を対象にした「アムシェプリ」。京都大の山中伸弥教授の報告から約20年で、iPS細胞を使った再生医療の世界初の実用化となる。
価格や保険適用の議論、製造販売の準備に数カ月かかる見込み。治療開始は、早ければ夏ごろとみられる。価格は、リハートで1千万円以上とみられ、アムシェプリも高額になるとされる。
いずれも臨床試験(治験)の症例数が少ないため、安全性が確認され有効性が「推定」できれば、条件、期限付きで早期に承認する制度が適用された。
リハートは、血管の詰まりで心臓に血液が届きにくくなる「虚血性心筋症」による重症心不全が対象。大阪大発ベンチャー「クオリプス」が開発した。
アムシェプリは、脳内で神経伝達物質ドーパミンを出す神経細胞が減少し、体のこわばりや手足の震えが起こるパーキンソン病が対象。住友ファーマが開発した。