他人に成り済ました画像で不正に銀行口座を開設しカードローンを契約したなどとして、神奈川県警が私電磁的記録不正作出・同供用などの疑いで、広島市の20代男を逮捕したことが4日、捜査関係者への取材で分かった。男のパソコンからは複数人の成り済まし画像が見つかっており、偽画像で本人確認時の顔認証を突破した可能性があるとみて捜査する。
捜査関係者によると、男は秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」で別の人物と連絡を取り、画像の加工役や身分証の入手役などを分担していたという。県警は匿名・流動型犯罪グループ(匿流)とみている。
悪用されたのは、オンライン上で本人確認を完結させる仕組み。本来は身分証の顔写真と、スマートフォンで自撮りするなどして申請者の顔を照合する。だが、今回は不正に入手した運転免許証の画像を金融機関側に送った上で、別の人物の顔を免許証の顔に見えるよう偽装したデータを送信し、顔認証をすり抜けたとみられる。
逮捕容疑は昨年4月、他人名義の免許証で預金口座を開設し、計80万円を送金、犯罪収益を資金洗浄した疑い。