宇宙事業会社スペースワン(東京)は4日午前、和歌山県串本町の民間ロケット発射場「スペースポート紀伊」から小型ロケット「カイロス」3号機を打ち上げる予定だったが、同日の発射を中止したと発表した。発射直前に緊急停止したとしており、新たな日程は未定。3号機の打ち上げ延期はこれで3度目となる。民間単独では国内初となる、衛星の軌道投入に向けた挑戦はまたも持ち越された。
同社によると、3号機は発射30秒前に緊急停止した。安全システムが作動したためと説明、機体の故障は確認されていないとしている。宮崎泉知事は「延期は残念だが、打ち上げを安全に行うための判断だと前向きに受け止めている。引き続きスペースワンの挑戦を全力でサポートしていく」とのコメントを出した。
3号機は全長約18m、重さ約23トンの固体燃料ロケット。台湾国家宇宙センターや国内のベンチャー企業の衛星など計5機を搭載する。3号機の打ち上げは当初今年2月の予定だったが、悪天候のため延期した。再設定した今月1日の打ち上げも風の影響で中止となっていた。