ウクライナと東欧2国、溝拡大

19日、ウクライナの首都キーウで共同通信との単独会見に応じるゼレンスキー大統領(共同)

 【ウィーン、キーウ共同】ロシア産原油をウクライナ経由で欧州に運ぶパイプラインの輸送停止を巡り、東欧のハンガリー、スロバキア両国と、ウクライナの溝が拡大している。ウクライナはロシアによる攻撃で損傷し修復に時間がかかると説明。一方、ハンガリーとスロバキアは、ロシア寄りの姿勢を取る両国に打撃を与えようと意図的に再開を遅らせていると主張し、反発している。

 問題となっているのはドルジバ・パイプラインで、ロシアからウクライナを通り東欧に至る。1月にウクライナ区間が損傷し輸送が止まった。

 ハンガリーのオルバン首相とスロバキアのフィツォ首相は27日、電話会談し、パイプラインの状態を調べる共同調査委員会を立ち上げ、両国の調査官の立ち入りをウクライナに要求することで一致した。だがフィツォ氏によると、その後実施した電話会談でウクライナのゼレンスキー大統領は立ち入りを拒否。双方の溝は埋まっていない。

 ハンガリーは23日の欧州連合(EU)外相理事会で、輸送停止を理由にEUの対ロ制裁合意を拒否していた。

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