東日本大震災から3月で15年となるのを前に、気象庁の野村竜一長官が26日までにインタビューに応じ「あまりに地震が大きく、できなかったことも多かった。絶対に忘れてはいけない災害だ」と語った。発生直後、予想される津波の高さを大幅に過小評価した点などを教訓に、情報の発表方法の改善や観測機器の耐久力向上に注力したと振り返った。
2011年3月11日午後2時46分に地震は起きた。気象庁は実際はマグニチュード(M)9・0だった地震の規模を当初7・9と推定し、津波警報の第1報で高さは宮城県で6メートル、岩手、福島両県で3メートルと予想。順次更新したものの、第1報が実際を大きく下回る値だったことが、住人の避難行動に影響したとの指摘も出た。
野村氏は、避難のために速やかに警報を出す必要がある一方、巨大地震はエネルギー量の把握に時間がかかるという「矛盾が分かった」と指摘する。気象庁は13年から巨大地震が発生した場合、最初の警報は高さを数値でなく「巨大」などの言葉で表現する運用とした。