大船渡火災1年、伝承施設を

大規模山林火災の伝承施設で展示が予定されている綾里地区の立体地形図と阿部正幸さん=19日、岩手県大船渡市

 岩手県大船渡市の大規模山林火災の伝承施設をつくるため、同市のウェブ制作会社「山海畑」がクラウドファンディングで寄付を募っている。被災者や消防関係者のインタビュー映像、立体地形図などを展示し、フィールドワークや漁業体験の拠点にもする。社長の阿部正幸さんは「記録を残したい」と話す。

 火災は1年前の2月26日に発生。平成以降で国内最大の約3370ヘクタールが延焼。1人が死亡、226棟が被害に遭い、今も多くが仮設住宅に身を寄せている。

 山海畑は、特に被害の大きかった同市三陸町綾里地区に本店がある。4月末の開館を目指す。目標額は150万円。3月2日まで受け付ける。寄付金はパネルや映像の制作費、施設の維持費に充てる。

 阿部さんはウェブで被害や支援の道のりを発信。見学者の案内もしており、現地に来なければ実態が分かってもらいにくいと痛感。各地で大規模火災が起きたことも背景に、教訓を伝える施設づくりを思い立った。

 施設内では発生メカニズムの解説にも力を入れ、今後の被害防止に役立ててもらう。東日本大震災の津波被害に関する展示もする。

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