熱海の土石流、予見できなかった

 静岡県熱海市で2021年に発生した大規模土石流は違法な盛り土が原因だとして、遺族らが現旧の土地所有者と県、市に損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が24日、静岡地裁沼津支部で開かれた。旧土地所有者は尋問で「(崩落起点に木くずや産業廃棄物をはじめとした)ごみが埋められているとは知らなかった」とし、地盤が緩んで崩落することは予見できなかったと主張した。

 旧土地所有者は、新型コロナウイルスの感染症拡大防止協力金を詐取した疑いで15日に県警に逮捕された天野二三男容疑者(75)。

 尋問で、市の行政指導に従っていたと強調した。土地の所有権が現所有者に移った11年以降、市が対策工事を求めたことは「全くありません」と述べ、災害が起こり得るとの注意喚起もなかったと説明した。

 遺族の小磯洋子さん(75)は、「(行政が規制する)盛り土の高さも知らなかった。もっとまじめにやってと言いたくなった」と批判した。

 土石流は2021年7月に発生し、災害関連死を含め28人が死亡した。

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