厚生労働省の専門部会は19日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った2種類の再生医療等製品を、条件と期限付きで製造販売承認することを了承した。重症心不全を対象にした「リハート」と、パーキンソン病を対象にした「アムシェプリ」。今後、手続きを経て承認されれば、iPS細胞を使った再生医療が世界で初めて一般医療として実用化される見通し。
iPS細胞は、京都大の山中伸弥教授がマウスでの作製を報告して以降、20年を経て大きな節目を迎えた。山中氏は「大きな一歩を踏み出せたことを大変うれしく思う」とのコメントを発表した。
早ければ今年の夏から秋ごろに患者への使用が始まる見込み。リハートの価格は1千万円以上になるとみられ、アムシェプリも高額が想定される。
専門部会での審議の結果、承認の期限はいずれも7年間。期限内に有効性を確認するのが条件。リハートでは、作用を説明できる詳細なデータを収集することも求めた。
リハートは、大阪大発ベンチャー「クオリプス」(東京)が開発した。アムシェプリは、住友ファーマ(大阪市)が手がけた。