北極圏監視の恒久化を要求

 【ミュンヘン共同】デンマークのフレデリクセン首相は14日、北大西洋条約機構(NATO)が今月開始した北極圏での警戒・監視活動の恒久化を求めた。安全保障上の懸念を理由にデンマーク自治領グリーンランドの領有に意欲を見せるトランプ米大統領に口実を与えない姿勢を示し、領有を阻止したい考え。

 ドイツのミュンヘン安全保障会議のパネルディスカッションで述べた。デンマークはNATOの恒久的なグリーンランド駐留を要請してきたとして「監視活動は実質的な内容を伴うものでなければならない」と訴えた。

 トランプ氏は1月、NATOと「北極圏全体に関する合意に向けた枠組み」を構築したと発表し、米国の領有に反対する欧州8カ国に追加関税を課す方針を撤回した。だがフレデリクセン氏は、トランプ氏が領有を諦めていないとの見方を示した。

 これに先立ちドイツのピストリウス国防相は安保会議で、北極圏の監視活動に戦闘機などを派遣していると述べ、哨戒機の提供も検討する考えを表明した。英国のスターマー首相は北大西洋と北極圏に空母打撃群を年内に派遣する方針を明らかにした。

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