バックドラフト発生でパニックか

25年8月、火災が発生した大阪・道頓堀のビル(近隣店舗従業員提供)

 大阪市の繁華街・道頓堀で昨年8月、消防隊員2人が死亡したビル火災で、市消防局の事故調査委員会は30日、調査報告書を公表した。外壁の装飾広告を伝う延焼を「現場では想定し難かった」とし、爆発的に燃える「バックドラフト」の煙と熱でパニック状態に陥った可能性を指摘。情報把握が不十分で、救出も遅れるなど複合的な要素が重なったと結論付けた。

 出火原因は大阪府警が捜査中のため非公開とした。再発防止には「多角的な対策が不可欠」として、安全管理を統括する部隊の新設や、仮想現実(VR)を活用した訓練などを示した。

 報告書によると8月18日午前9時45分ごろ、6階建てビル敷地の南西部地上付近で出火。南側の装飾広告を伝い上に広がり、東隣の7階建てビルの5階室内に延焼した。延焼先の6階で消防司令(55)と消防士(22)=年齢、階級はいずれも当時=が活動していた10時13分、別の隊員が5階で部屋の扉を開けると、不足した空気が供給されバックドラフトが起きた。

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