ネットの誹謗中傷「今なお深刻」

侮辱罪の適用状況を検証する有識者検討会=26日午前、法務省

 2022年施行の改正刑法で厳罰化された侮辱罪の適用状況を検証する法務省の有識者検討会で26日、報告書案が示された。法定刑の引き上げや適用対象の拡大といった対応は「ただちに必要ない」と結論付ける一方、インターネット上の誹謗中傷は「今なお深刻な状況にある」と指摘。政府に対し、関連施策やその効果を踏まえつつ、今後も不断に検討するよう求めた。

 侮辱罪は、交流サイト(SNS)で中傷を受けた女子プロレスラー木村花さん=当時(22)=が亡くなったのを機に見直し議論が進み、法改正が実現した。施行3年での検証を求める付則に基づき、検討会が昨年9月から議論を開始。ネット中傷への対処の在り方が大きな論点となった。2月にも報告書を取りまとめる見通し。

 法務省によると、施行された22年7月から25年6月末に、ネットによる侮辱罪で罰金か科料が確定したのは104人だった。

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