名古屋大などのチームは、東京都在住の高校生に実施した精神状態に関するアンケートを使い、新型コロナウイルス流行前後の心理状態の変化を解析した結果、高校生ではコロナ禍で、流行前と比較して抑うつになりにくい傾向があったとする研究成果を23日付米医学誌に発表した。
コロナ禍は社会生活が大きく制限され、多くの人が一時的に気分が落ち込む抑うつなどの影響を受けた。一方青少年では、学校生活からの解放などによる心理的負担軽減を示す報告もあった。チームの岩見真吾・名古屋大教授(数理科学)は「他の集団でも解析を進めれば、将来の大災害やパンデミック(世界的大流行)に備え、精神的支援が必要な人の早期特定が期待できる」と話した。
チームは東大などが2019年7月~21年9月、東京都の高校生84人に「絶望的だと感じましたか」など心理的苦痛に関して毎月実施したアンケートを解析。その結果、抑うつになりにくい安定集団となりやすい不安定集団に分かれた。