【ソウル共同】韓国の「非常戒厳」宣言を巡り、自身への捜査を妨害したとして、特殊公務執行妨害などの罪に問われた前大統領、尹錫悦被告(65)に、ソウル中央地裁は16日、懲役5年(求刑同10年)の判決を言い渡した。職権乱用罪などのうち一部は無罪とした。尹被告に対する一連の公判で、初めての判決。
韓国で大統領経験者が実刑判決を受けたのは朴槿恵、李明博両氏らを含め5人目。尹被告は2024年12月の戒厳令宣言に伴う内乱首謀罪の公判では今月13日に死刑を求刑され、2月19日に判決が言い渡される。
地裁は判決理由で、捜査妨害について「私的な利益のために(大統領)警護庁の公務員を事実上『私兵化』した重大な犯罪だ」と指摘した。
判決などによると尹被告は昨年1月、戒厳令を捜査した高官犯罪捜査庁(高捜庁)が自身の身柄拘束を試みた際、大統領警護庁に令状執行を阻止するよう指示した。戒厳令に先立つ閣議には一部の閣僚を招集せず、議決権を侵害した。