「送金バイト」に罰則導入

「送金バイト」を介したマネーロンダリングの構図

 匿名・流動型犯罪グループ(匿流)らによる特殊詐欺被害の深刻化を受け、警察庁の有識者懇談会は8日、被害金のマネーロンダリング(資金洗浄)対策に関する報告書をまとめた。報酬と引き換えに、被害金を指定された口座に移す「送金バイト」への罰則導入を提言。政府は今月召集の通常国会で、犯罪収益移転防止法改正案の提出を目指す。

 匿流らは摘発から逃れるため、だまし取った金を交流サイト(SNS)などで違法に売買された複数の口座を経由させ、出所を分からないようにする。警察庁によると、犯収法に基づく口座譲渡の摘発は増加傾向で、2024年の摘発件数は4362件。報告書は、1年以下の拘禁刑もしくは100万円以下の罰金などとしている罰則の引き上げを求めた。

 送金バイトは近年、新たに登場した手口。SNS上で募集し、応じた人の口座に被害金を振り込んで指定の口座に送金させる。口座の譲渡を取り締まる現行法での摘発は難しく、犯罪収益の仮装・隠匿を取り締まる組織犯罪処罰法の適用も、移した財産が犯罪収益との認識がなければ困難とされる。

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