【カイロ共同】シリアで1日、新紙幣の流通が始まった。これまでは長期独裁体制を敷いたアサド前大統領の肖像などが描かれていたが、オリーブや小麦といったシリアの主要農産物などの絵柄を採用した。通貨シリア・ポンドを100分の1に切り下げるデノミネーション(通貨呼称単位の変更)も実施した。
シリア・ポンドは2011年以降の内戦で暴落。24年12月のアサド旧政権崩壊後も1ドル=1万ポンドほどで取引され、食料や日用品の購入に大量の紙幣が必要だった。
暫定政府は利便性を向上させ経済回復を後押ししたい考えだ。シャラア暫定大統領は25年12月29日の式典で「新紙幣のデザインは国民の新たなアイデンティティーを反映したものだ」と訴えた。
新紙幣は10~500ポンドの6種類。今後90日間は移行期間とされ、旧紙幣も使用できる。新紙幣の流通状況次第で移行期間を延長する可能性もあるとしている。