北海道小樽市の朝里川温泉スキー場で保育園児後藤飛向ちゃん(5)=札幌市=がエスカレーターに右腕を挟まれ亡くなった事故で、小樽署は30日、死因は窒息死だったと発表した。右腕と一緒にエスカレーターの巻き取り口に引っ張られた着衣で、首が圧迫されたという。肝臓も生死にかかわるほど傷つき、事故に伴うものとみられる。
エスカレーターには異物が巻き込まれそうになったら自動で非常停止する機能が付いており、事故当日の朝、この機能が正常に働くとスキー場の従業員が確認していたことも、運営会社への取材で判明した。事故時は作動しなかったとみられ、署は業務上過失致死容疑も視野に原因や経緯を調べている。
エスカレーターはベルトコンベヤー状で、巻き取り口の上部にふたがついている。同社によると、ストックやスノーブーツの先端などが入り込み、ふたが3~4センチほど開くと、エスカレーターは自動的に停止し、異物が巻き込まれることを防ぐ仕組みとなっている。