【マニラ共同】フィリピンの調査機関パルス・アジアは30日、マルコス大統領の支持率が34%だとする調査結果を発表した。48%だった昨年12月発表の調査から14ポイント下落した。フィリピンでは今年後半、洪水対策事業などを巡る公務員らの汚職が次々と発覚。経済成長の減速も指摘され、国民の不満が直撃した。
今回の調査は12~15日、18歳以上の1200人を対象に対面で実施した。政権内でマルコス氏と激しく対立し、次期大統領選への立候補が取り沙汰されるサラ・ドゥテルテ副大統領の支持率は56%だった。
マルコス氏は20世紀後半に約20年間の独裁体制を敷いた故マルコス元大統領の長男で、2022年6月に大統領就任した。