28日にミャンマー総選挙

総選挙の監視団を歓迎する看板=27日、ミャンマー・ネピドー(共同)

 【ヤンゴン、ネピドー共同】ミャンマー総選挙の投票が28日から始まる。国軍が2021年2月にクーデターで全権を掌握してから初の総選挙。来年1月下旬まで計3回の投票が行われ、結果は1月末ごろ公表される。軍事政権は主要な民主派勢力を排除しており、国軍系政党の勝利が確実視される。

 軍政は民主派指導者アウンサンスーチー氏の拘束を続け、スーチー氏が率いた国民民主連盟(NLD)を解党した。国軍と抵抗する民主派や少数民族武装勢力との間で内戦が激化しており、全土での投票は不可能。選挙の公平性は担保されていないのが実情だ。

 首都ネピドーでは27日、投票所で当局者が警戒に当たるなど着々と準備が進められた。生活が苦しいという運転手ゴーシュエさん(59)は総選挙で状況が好転するとは思えず「投票には行かないつもりだ」と暗い表情を見せた。期日前投票を済ませた食品販売業ジャーモーさん(21)は「選挙に関する知識がなく、(係員に)言われた通りに投票した」と明かした。

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