小林製薬は26日、香港系投資ファンド「オアシス・マネジメント」が筆頭株主になったと発表した。22日時点の株式保有比率は議決権ベースで13・74%となり、創業家出身の小林章浩取締役が保有する約12%を上回った。
オアシスは紅こうじサプリメントによる健康被害問題を巡る対応や創業家支配を問題視し、株主総会で創業家らの責任を追及してきた。小林氏ら当時の経営陣に損害賠償を求める株主代表訴訟も提起している。2024年12月18日時点の保有比率は10・63%だった。
関東財務局に提出された大量保有報告書によると、保有目的は重要提案行為など。来年3月に開催予定の定時株主総会に向け、影響力を高める狙いがあるとみられる。