確定死刑囚、今年末で105人

白石隆浩死刑囚の死刑執行について記者会見する鈴木法相=6月、法務省

 死刑判決が確定し未執行の死刑囚は、今年末時点で105人の見通しとなった。法律の規定で土日と12月29日以降の年末の執行はない。今年は2022年7月以来となる執行があり、対象は神奈川県座間市の9人殺害事件で強盗強制性交殺人などの罪で刑が確定した白石隆浩死刑囚=執行時(34)=だった。他に2人が病気などで死亡し、新たに2人の死刑が確定した。

 白石元死刑囚は6月27日に執行。石破前政権では唯一の機会となった。その前は東京・秋葉原であった無差別殺傷事件の加藤智大元死刑囚=執行時(39)。

 今年新たに確定したのは、36人が死亡した2019年7月の京都アニメーション放火殺人事件の青葉真司死刑囚(47)と、17年に茨城県日立市の自宅で妻と子5人を殺害した土肥(旧姓小松)博文死刑囚(41)。

 3月には、福岡県大牟田市で04年に母子ら4人を殺害した北村実雄死刑囚=当時(81)=が病死。5月にも、フィリピンで1990年代に男性2人を保険金目的で殺害した松本和弘死刑囚=当時(70)=が老衰のため死亡した。

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