海上自衛隊の潜水艦修理を巡り、受注した川崎重工業が取引先企業との架空取引で裏金を捻出していた問題で、防衛省は26日、裏金を原資に川重の工事担当者からゲーム機やゴルフバッグ、時計など業務に必要がない私物を受け取ったとして、隊員11人を停職や減給の懲戒処分にしたと発表。物品は1万~40万円相当で、総額は約116万円相当としている。
防衛省によると、停職は3人で、いずれも造船各社との契約業務に関わる造修補給所監督官だった。うち呉造修補給所の海曹長(54)は潜水艦乗員時代に私物を受け取り、監督官になった後も同様の行為を繰り返したとして停職15日。他の2人は海曹長と1等海曹で、いずれも50代で停職5日となった。