元特捜部検事の裁判求める

付審判請求の手続き後に、記者会見する山岸忍元社長の弁護団=26日午後、大阪市北区

 大阪地検特捜部が捜査した業務上横領事件で無罪が確定した不動産会社プレサンスコーポレーション(大阪市)の山岸忍元社長(62)は26日、特別公務員暴行陵虐などの容疑で告発した元主任検事蜂須賀三紀雄・神戸地検刑事部長(53)の不起訴処分を不服として、裁判にかけるよう求める付審判請求をした。

 公務員の職権乱用などの罪に限り、不起訴を不服として裁判所の審判に付すよう求める手続きで、裁判所が認めれば起訴と同じ効果が生じる。山岸氏は2024年10月に蜂須賀氏を告発したが、今月24日、嫌疑なしで不起訴処分となった。

 請求書によると蜂須賀氏は、山岸氏の元部下に長時間にわたり「ふざけるな」「大罪人ですよ」などと叱責や罵倒をした田渕大輔検事(53)=特別公務員暴行陵虐罪で付審判決定=の取り調べを容認し、共謀して陵虐。別の検事から山岸氏の逮捕を待つよう進言されたのに無視したなどとしている。

 山岸氏は「裁判所にはぜひとも起訴していただきたい」とするコメントを出した。弁護団によると検察審査会への審査申し立ても予定している。

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