脚本家の内館牧子さんが死去

内館牧子さん

 脚本家で、女性で初めて大相撲の横綱審議委員会(横審)委員を務めた内館牧子(うちだて・まきこ)さんが17日、急性左心不全のため東京都の病院で死去した。77歳。秋田市出身。葬儀は近親者で行った。喪主は弟均(ひとし)さん。

 武蔵野美術大卒。三菱重工業勤務を経て、1988年に脚本家デビューした。トレンディードラマ「想い出にかわるまで」や、相撲ファンの女性を主人公にしたNHK連続テレビ小説「ひらり」で話題を呼んだ。大河ドラマ「毛利元就」、連続テレビ小説「私の青空」など多くの作品を手がけた。

 相撲好きで知られ、2000~10年に横審委員を務めた。大阪府の太田房江知事(当時)が優勝力士への賞の授与を土俵上で希望し、日本相撲協会が拒否した問題で「伝統を守る当然の判断」と協会の姿勢を支持した。

 03年には東北大大学院に入り、大相撲の女人禁制について研究、東北大の相撲部の監督も務めた。

 近年は「終わった人」「すぐ死ぬんだから」など、老いを正面から扱った小説を数多く手がけ、映画化、ドラマ化されて話題を集めた。

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