SBIホールディングスとの資本業務提携の解消を決めた筑邦銀行(福岡県久留米市)が、SBIから出資比率を約3%から15%に引き上げる方針を打診されていたことが26日、分かった。SBIは出資する地方銀行で協業を図る「第4のメガバンク構想」を掲げて協業強化を模索しているが、この関係強化で折り合えなかったことが提携解消の一因とみられる。
関係者によると、SBIは出資比率の引き上げのほか、筑邦銀に役員を派遣することも提案していたという。24日に提携解消を発表した筑邦銀も、こうした提案が「地域密着の形を崩したくない当行にとって受け入れられないものだった」と説明している。