N党立花党首を不起訴、神戸地検

 斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題を追及し、1月に死亡した竹内英明元県議への名誉毀損罪で起訴された政治団体「NHKから国民を守る党」党首立花孝志被告(58)について、神戸地検は24日、県議会調査特別委員会(百条委)委員長だった奥谷謙一県議への名誉毀損容疑などを嫌疑不十分で不起訴とした。

 疑惑告発者の私的情報を「奥谷氏が隠蔽した」と交流サイト(SNS)に投稿し、名誉を傷つけたとする容疑の他、事務所前で「出てこい」と演説した脅迫や威力業務妨害の疑いで、県警が6月に書類送検していた。

 被告は書類送検時の取材に、投稿には「真実相当性が認められる」として無罪だと主張していた。地検は詳しい処分理由を明らかにしていない。

 奥谷氏は不起訴を受け「そういった行為が一定許されるのだという間違ったメッセージになってしまうのではないかと懸念している」とのコメントを発表。民事裁判での賠償請求などを検討するとした。

 被告は24日午前、県警本部の留置施設から神戸拘置所に移送された。

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