茨城県警、DNA型鑑定取り違え

茨城県警本部

 茨城県警は23日、邸宅侵入と窃盗の容疑で逮捕、起訴された30代男性の逮捕根拠となったたばこの吸い殻のDNA型鑑定結果について、別事件の結果と取り違えていたと発表した。水戸地検は同日、誤った鑑定書に基づく起訴だったとして、取り消した。

 県警によると、捜査員が3月19日、二つの事件に関して鑑定するため、それぞれの現場から押収されたたばこの吸い殻を、県警科学捜査研究所に提出した。吸い殻が入った袋に識別番号を記入する際、取り違えて記載したという。

 県警は7月、別事件の結果を逮捕根拠の一つとして、男性を逮捕していた。

 今月10日、捜査員が別事件の証拠品を整理中、吸い殻が入った袋に違う被害者情報が記入されていることに気付き、発覚した。県警は、他にも証拠があり、男性が容疑を認めていることから「誤認逮捕ではない」としている。一方、人的ミスだったとして管理を徹底するよう再発防止策を講じる。

 水戸地検の石田正範次席検事は「誤った証拠に基づいて公判請求したことを重く受け止めている」とコメントした。

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