政府は23日、医療機関の収入に当たる診療報酬の2026年度改定を巡り、全体で2・22%引き上げる方針を固めた。関係者が明らかにした。全体の改定率がプラスとなるのは12年ぶり。片山さつき財務相と上野賢一郎厚生労働相が24日に開く26年度予算案の閣僚折衝で正式に決定する。
診療報酬のうち、医師の人件費や技術料に当たる「本体」部分は、物価高などで経営が苦しい医療機関を支援するため3・09%引き上げる。医薬品などの「薬価」部分は0・87%引き下げる方針。差し引きすると全体で2・22%のプラスとなる。
原則2年に1度、診療報酬を見直している。