埼玉県警は23日、パトカーのサイレンが聞こえにくい聴覚障害者に配慮した警光灯を備えたパトカーの運用を全国で初めて開始した。光り方の違いで緊急走行か、普段のパトロールかを目視で判断できる。この日に県内の5署に1台ずつ配備し、今後も台数を増やしていく方針という。
新型の警光灯は、緊急走行時には緊迫感が伝わるよう従来通り0・5秒に1回発光する。一方、パトロール中は間隔を延ばして2秒に1回とし、緩やかに光るよう工夫している。
県警によると、これまで聴覚障害者が運転する車が、パトロール中のパトカーを緊急走行だと勘違いし、道を譲るといった事案がたびたびあった。2012年に全日本ろうあ連盟から警察庁に導入の要望があった。