大川原冤罪事件、再び不起訴

警視庁(手前)=東京都千代田区

 機械製造会社「大川原化工機」(横浜市)の冤罪事件で、東京地検は23日、虚偽有印公文書作成容疑などで不起訴となり、検察審査会が処分を「不当」とした警視庁公安部の捜査員3人(当時)について再び不起訴とした。捜査員の刑事責任が問われない形で捜査は終結した。

 同社側は(1)元取締役島田順司さん(72)を取り調べた捜査員が調書を故意に破棄したのに、過失で捨てたとする報告書を作った(2)警視庁が違法な輸出と判断した同社の「噴霧乾燥装置」に関する温度測定実験で、捜査員2人が捜査側に不利な結果を隠す報告書を作成した―として、今年1月に2回に分けて検審に審査を申し立てていた。

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