観光庁は22日、2026年度当初予算案に1383億円を計上する方針を固めた。オーバーツーリズム(観光公害)対策費を前年度から大幅に拡充する。財源は、国際観光旅客税(出国税)を来年7月に現行の千円から3千円に引き上げて確保する。
観光公害対策費は、混雑解消やマナー違反といった対策に前年度の8倍超に当たる100億円を計上した。訪日客らが殺到する撮影スポットに専用エリアを設置、自動圧縮機能を備えるスマートごみ箱の設置や訪日客向けのマナー啓発事業も強化する。
日本人のパスポートの申請料金を引き下げるための経費も盛り込まれる。