【ワシントン共同】米司法省は19日、少女らの性的人身売買罪で起訴され自殺した富豪エプスタイン氏に関する資料の開示を始めた。エプスタイン氏は政財界に幅広い人脈を持ち、トランプ米大統領に関する新たな事実が出てくるかどうかが焦点。
ワシントン・ポスト紙などによると、初日は写真や文書など10万ページ以上が公開され、司法省幹部は「今後数週間」かけてさらに公開していくとしている。
19日に公開された資料には、民主党のクリントン元大統領が女性の腰に手を回して写っている写真などが含まれていた。トランプ氏から世論の関心をそらす狙いがあるとの指摘が出ている。黒塗りにされているものも多く、性的人身売買の被害に遭った女性たちからは「隠蔽は続いている」と失望の声が上がった。
レビット大統領報道官らは19日、X(旧ツイッター)に公開されたクリントン氏の写真を相次ぎ投稿し、エプスタイン氏との関係の深さを印象付けるのに躍起となった。
エプスタイン氏を巡っては少女買春の顧客リストがあり、口封じのため殺害されたとする陰謀論が根強い。