太平洋戦争の激戦地パラオ・ペリリュー島で確認された日本兵の集団埋葬地から見つかった遺骨の検体について、DNA型鑑定の結果、3柱が初めて日本人と特定されたことが19日、厚生労働省への取材で分かった。
厚労省によると、集団埋葬地で見つかった3柱は昨年12月、遺骨の検体が日本に送られ、鑑定が進められていた。遺骨は厚労省に引き渡され、遺族に返還される。
ペリリュー島では日本人戦没者約1万200人のうち、約2400人の遺骨が未収容。昨年9月に集団埋葬地が確認され、これまで186柱の遺骨が見つかっていた。埋葬者数は1086人との資料もあり、福岡資麿前厚労相が今年5月に島を訪れ、収集を加速することでパラオ側と合意した。