【ワシントン共同】トランプ米大統領は15日、米国で過剰摂取による死亡事故が相次ぎ、深刻な社会問題になっている合成麻薬フェンタニルを「大量破壊兵器」に指定する大統領令に署名した。多くの国民が命を落としており、「深刻な脅威」だと強調した。麻薬を大量破壊兵器に指定するのは異例。取り締まり強化の根拠とする構えだ。
トランプ氏はホワイトハウスで記者団に、フェンタニルによる死亡事例を巡り「いかなる爆弾もこれほどの被害をもたらすことはない」と語り、指定の必要性を訴えた。
大統領令は外国テロ組織や麻薬カルテルによるフェンタニルの製造や販売が「米国内の安全保障を損なっている」と指摘した。