【ロンドン共同】北欧フィンランドの由緒あるミスコンテストで優勝した女性が指で目尻を上げる「つり目」ポーズを取った写真が交流サイト(SNS)で拡散され、アジア人女性をやゆした人種差別だと炎上している。ミスコン主催者は優勝を撤回。連立与党の一部議員が女性に連帯を示すように同様のポーズの写真をSNSで公開、騒ぎが拡大している。
地元メディアによると、女性は9月に「ミスフィンランド」に選ばれた。問題の写真は11月下旬、「中国人と食事中」のメッセージと共にSNSに投稿された。頭痛がしたため、女性はこめかみをもんでいたと弁明したが、写真の口元は笑っており、悪ふざけをしているようにも見える。
つり目のポーズは欧米などでアジア人への差別として知られている。ネット上で「受け入れられない。私も人種差別を受けたことがある」などと非難を浴び、女性は謝罪した。
ミスコン主催者は今月11日、写真が「攻撃的、有害でミスコンの価値観に反した。人種差別はどのような形でも受け入れられない」として優勝を取り消した。