上野の双子パンダ、1月返還へ

多くの人でにぎわう上野動物園の正門=11月、東京都台東区

 上野動物園の双子のジャイアントパンダ、雄シャオシャオと雌レイレイが来年1月下旬に中国へ返還されることが15日、関係者への取材で分かった。国内で飼育されるパンダは約50年ぶりにいなくなる見通しとなった。2頭は繁殖研究目的で貸与された親から生まれたため所有権は中国にあり、返還期限が来年2月に迫っていた。都によると最終観覧日は1月25日。

 今年6月、和歌山の「アドベンチャーワールド」の4頭が中国に返還され、国内での飼育は上野の双子だけとなっていた。台湾有事に関する高市早苗首相の発言を機に日中関係は悪化しており、新たな貸与は見通せない。市民に親しまれた「友好のシンボル」が国内から姿を消す。

 上野動物園では92年に来日した雄のリンリンが08年に死に、パンダの一般公開が一時途絶えたが、東日本大震災直前の11年2月に雄リーリーと雌シンシンが来日した。

 2頭の間には17年に雌シャンシャン、21年に双子のシャオシャオとレイレイがそれぞれ誕生した。

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