【シドニー共同】オーストラリア・シドニーの名所ボンダイビーチ付近で14日、銃撃があり、警察当局は15日、15人が死亡し、負傷者が40人以上に上ったと伝えた。銃撃犯は父子の計2人。父親で50歳の容疑者1人も死亡した。アルバニージー首相は、銃撃犯らがユダヤ教の光の祭り「ハヌカ」を祝うために集まったユダヤ人らを標的にしたと説明。警察はテロと認定した。
警察は2人目の銃撃犯を拘束した。死亡した銃撃犯と関わりがあるとみられる車両から爆発装置が見つかったという。アルバニージー氏は「悪意に満ちた反ユダヤ主義的」な行為だと非難した。
警察によると、ハヌカには千人以上が集まっていた。公共放送ABCによると、ハヌカに参加し銃撃を目撃した男性は「2人の男が橋の上から発砲していた」と話した。
地元メディアによると、銃撃犯の1人を押さえ付けて銃を奪った市民がいたとの情報がある。アルバニージー氏は、危険を顧みず立ち向かった人々がいたとして「彼らは英雄だ。その勇気が(多くの)命を救った」と称賛した。