孤独孤立「身近に感じる」48%

東京・丸の内を歩く人たち=11月

 内閣府は12日、孤独・孤立対策に関する初の世論調査を行い、孤独・孤立を「身近に感じる」と答えた人は48・4%だったと発表した。一方で政府が対策を推進していることを「知らない」との回答は84・3%に上り、認知度の低さが浮き彫りとなった。内閣府の担当者は「政策を周知し、孤独・孤立への理解を広げたい」としている。

 10月23日~11月30日、18歳以上の3千人を対象に郵送で調査。11月21日までに届いた1604人の回答を速報値として集計した。身近に「感じる」は16・7%、「どちらかというと感じる」は31・7%。「感じない」は「どちらかというと」を含めて49・6%だった。

 孤独・孤立のイメージを複数回答で尋ねると「心身の健康面に影響を及ぼす」が60・2%で最も多く、「誰にでも生じ得る」59・3%、「誰かに相談することが良い」45・5%が続いた。

 政府の対策推進を「全く知らない」は32・6%、「あまり知らない」は51・7%。「知っている」は「ある程度」を含めて14・2%だった。

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