ユネスコ無形遺産に祭り、和紙

茨城県・常陸大津の御船祭(文化庁提供)

 インドの首都ニューデリーで開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)政府間委員会は11日、無形文化遺産となっている「山・鉾・屋台行事」に茨城、新潟、富山、滋賀4県の祭りを加えるなど、日本政府が申請した計6件を追加登録すると正式決定した。うち2件は福井県の和紙と、伝統的畳作り。

 政府間委員会は決議で、それぞれの担い手が保護・伝承に向け熱心に取り組んでいるほか、多くの人が参加することにより、文化的アイデンティティーの強化にも貢献していると評価した。祭りについては「地域結束の要」と強調。原材料の植物を過度に採取しない和紙は「持続可能性を体現している」と称賛した。

 追加が決まった祭りは、常陸大津の御船祭(茨城)、村上祭の屋台行事(新潟)、放生津八幡宮祭の曳山・築山行事(富山)、大津祭の曳山行事(滋賀)。このほか、無形文化遺産「和紙」に越前鳥の子紙(福井)、無形文化遺産「伝統建築工匠の技」に畳作りの工程の一部である手織中継表製作が追加された。

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