自民党と日本維新の会は10日、社会保障改革の実務者協議を開き、市販薬と成分や効能が似た「OTC類似薬」の患者負担見直しを議論した。維新は医療費削減に向け、原則として公的医療保険適用から外して全額を患者負担にするよう主張。これに対し、自民は、国民の急激な負担増を懸念し、保険適用を維持した上での追加負担を想定する。両党の制度設計の考え方には隔たりがある。
関係者によると、10日の協議では、来年度から数年かけて見直しを反映させる方向性を確認した。具体的な患者負担の在り方は各党で議論した上で、次回の自維協議で結論を見いだすことを目指す。
見直しは、現役世代の保険料負担軽減が狙い。