高市早苗首相は10日の衆院予算委員会で、企業・団体献金の扱いを巡り、石破茂前首相が在任中に立憲民主党の野田佳彦代表との間で党首同士の議論に応じる考えを示したことについて「協議会を設置するような組織間の約束ではないと受け止めている」と語った。企業献金の在り方については、各党が法案を提出しているのを理由に「首相としては答弁を控える」と述べるにとどめた。
野田氏は8月4日の衆院予算委で石破氏に対し「私と首相で膝を突き合わせて協議し、合意する気はないか」と提案。石破氏は「第1党、第2党が党首同士で真摯な議論をすることに大きな意味がある」と返答した。
10日の予算委で、立民の奥野総一郎氏は「約束は生きているのか」とただした。高市首相は「(石破氏から)引き継ぎを受けておらず、野田氏から誘いもない」とした。
衆院議員定数削減を巡り、自民党と日本維新の会が1割削減で合意した理由について「以前に民主党から提出された法案がおおむね1割削減だった。それが納得感が得られるレベルではないかとの話し合いがあった」と説明した。