日本財団は10日、新岡山港(岡山市)と土庄港(香川県・小豆島)を結ぶ旅客船「おりんぴあどりーむせと」が、自動運航機能を活用した商用運航を11日から開始すると発表した。財団によると、国の認証を受け、一般客向け定期船として、自動運航が一部可能な技術を活用した商用運航は世界初という。
航行中の船内で開かれた記者発表で、財団の海野光行常務理事は、深刻化する人手不足の解消や、有人離島の交通手段確保に向けて「解決策の一つになる」と話した。船は緩やかに岸を離れ、穏やかな波の中を進んだ。前方の船を検知し、自律的に航路を決定するデモンストレーションも行われた。