【ワシントン共同】国際サッカー連盟(FIFA)は5日、平和や団結に向けて行動した個人の功績を表彰するため今年創設した「FIFA平和賞」をトランプ米大統領に授与した。パレスチナ自治区ガザの和平合意仲介などを評価した。
FIFAは2026年6月開幕のワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会の円滑な運営に向け、米国との協力強化が不可欠だが、ノーベル平和賞を渇望するトランプ氏への露骨なすり寄りに「やり過ぎ」との批判も出そうだ。
スポーツの国際団体がこうした賞を設けるのは珍しく、米メディアによると、FIFAのインファンティノ会長がほぼ独断で決めたという。
トランプ氏はワシントンで開かれたW杯の組み合わせ抽選会に出席し、インファンティノ氏が授与を発表した。
インファンティノ氏はトランプ氏が世界中で平和を追求しているとし「われわれが求める指導者の在り方」を体現していると持ち上げた。トランプ氏は「人生の大きな栄誉の一つ」と応じ、W杯は「これまで世界が見たことのないような大会になるだろう」と話した。