東京電力は4日、福島第1原発3号機の原子炉格納容器内を調べる超小型ドローンを離着陸地点まで挿入する作業中、貫通部の途中で進めなくなるトラブルが起きたと発表した。何らかの障害物があるとみて原因の特定を進めている。調査は12月第1週に開始する予定だったが延期する。目標の年内完了から遅れる可能性がある。
東電によると、ドローンは縦13センチ、横12センチ、高さ4センチ、重さは95グラム。直径約14センチの貫通部「X―53」を通して、発着台や無線中継器ごと専用装置で約4・5メートル押し込む計画だった。1日の動作確認で約3メートルしか進めないことが判明した。装置は壊れておらず、同じ場所で進めなくなるという。