奈良県御所市の出屋敷北十三遺跡で、弥生時代の方形周溝墓や竪穴建物跡などが見つかり、県立橿原考古学研究所が3日、発表した。隣接する遺跡も合わせると、600メートル四方の範囲に135基が確認されており、県内の方形周溝墓群としては最大。紀元前4世紀ごろから約400年にわたり築造され続けていた。
遺跡には幅6メートルの川の西側に墓域、東側に居住域があった。担当した前田俊雄指導研究員は「県内では弥生集落跡で居住域と墓域がセットで見つかった例はほとんどない。区域を分けており、当時の集落の在り方についてモデルケースとなるような成果だ」と話した。
現地説明会は6日午前10時~午後3時。